ジャグリングの道具
久しぶりにジャグリングの練習をしようと道具を集めてみました。中にはメンテナンスが必要なものもあります。ジャグリングを御存知ない方のために道具を紹介しましょう。
●フラワースティック(右上)
端に付いている飾りを「スタビライザー」と呼びます。片方しか映っていませんが、これが棒の両端に付いています。この棒を2本のスティックで操ります。「スタビライザー」のない全体が棒状のものは「デビルスティック」といいます。初心者はフラワースティックの方がやりやすいかもしれません。代表的な技は「飛行機」。一本のスティックで本体をクルクルと回すテクニックです。
●ビーンバック(右下)
ジャグリングの基本はボールです。ビーンバッグは落ちても転がらないので、初心者にも扱いやすい道具です。「お手玉」に似ていますが、少し重みがあるので様々な技をするのに適しています。最も簡単な「カスケード」なら30分くらいの練習でできるようになる人もいます。
●ポイ(右から2番目上の白い玉)
ニュージーランドのマオリ族が起源とされる道具です。紐の端にボールなどのテールが付いていて、反対の端には革製のベルトが付いています。そのベルトを指にかけて、ボールを身体の周辺で回します。練習では顔や身体にボールが当たって痛い思いをするので、ボールではなくスカーフなどの軽いテールがついたもので始める方がいいですよ。
●シガーボックス(右から2番目下の箱)
基本は3つの箱を使います。ある程度の技はすぐにできるようになりますが、とにかく身体全身を使うので疲れます。体力に自信のある方は挑戦してみてください。これを高く積み上げるスタッキングという技もあります。
●ディアボロ(真ん中)
赤色の大きなものと緑色の小型のものを並べてあります。ディアボロは中国ゴマとも言われます。木綿糸でつながった2本のスティックで操ります。垂直の糸をスルスルと上がる「エレベーター」という技が有名です。晴れた日に高く投げ上げると気持ちがいいですよ。最近のパフォーマンスでは1本の糸で2個のディアボロを回すのが当たり前になっています。私はできませんけど(笑)
●ステージボール(緑色のディアボロ下)
白色のボールです。このボールは「コンタクトジャグリング」をするために購入しました。「コンタクトジャグリング」とはボールを掌や身体からほとんど離さずに転がすジャグリングです。
コンタクトジャグリングには専用のコンタクトボールもあります。透明な水晶玉のようなボールを使うコンタクトジャグリングはとても美しいです。
また、ジャグリングをする人なら誰もが憧れるシリコンボールというものがあります。とても美しく、よく弾むのでボールを使った様々な技に使うことができます。残念ながら私は持っていません。もう少し上達してから買おうと思っているうちに買いそびれてしまいました。つまり上達しなかったということです。
27年前、静岡の大道芸ワールドカップでシリコンボールのコンタクトジャグリングを初めて見ました。演じていたのはジャグリングチャンピオン、トニー・ダンカン。夕暮れの迫る静岡の街角でした。掌の上で美しい色のシリコンボールが魔法のように転がるのをうっとりと見ていました。私がジャグリングをやりたいと思ったきっかけです。
●クラブ(真ん中下)
ボールと同じで「カスケード」が基本です。掌にかなりの衝撃があるので、長く練習するのはたいへんです。顔や頭に当たることもあるので勇気も必要。でも、クラブこそジャグリングの花形ですね。
●バウンスボール(左上)
赤青黄のボールです。ボールを床に弾ませる技に使います。シリコンボールのように高くは弾みませんが、シリコンボールほど高価ではないので気楽に使えます。
シリコンボールやバウンスボールを使ってキーボードの演奏をするパフォーマーもいます。2001年の静岡大道芸ワールドカップチャンピオン、ダン・メネンデスの演技は見事でした。
●この他にも「シェーカーカップ」、「ジャグリングハット」、「スピニングプレート(皿回し)」などの道具を持っています。
さて、道具は揃いましたけど練習が続くかどうか。それが問題です。