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幼稚園の園長先生からお手紙もらったよ [幼稚園パフォーマンス]

2月28に行った幼稚園の園長先生から手書きのお手紙をもらったよ。とってもきれいな文字に感動!

次の日から幼稚園はお休みなんだって。園児ちゃんたちの笑い声がない幼稚園はさみしいって。せっかく咲いている桃の花も見てくれる子どもたちがいないんじゃ悲しいよね。Qが園にプレゼントした大きな風船の犬も誰にもかまってもらえない(泣)

でも、子どもたちQのパフォーマンスをとっても喜んでくれたって。教室に帰ってきてみんなでパントマイムをやったみたい。「ねえ、これなにわかる? じゃあこれは?」なんて言い合って遊んでたって。嬉しいなあ。大人と違って何でも自由に受け入れてくれる。素晴らしいね。

子どもたちがあんまり素直なのでQがマイムでやった、お花食べたりチョウチョや金魚食べようとしたのマネするんじゃないかって先生たち心配してた。最後には長い風船食べたからなあ。マネしてお腹壊さないといいなあ。いい子はくれぐれもQのマネはしないでね。

とにかく、一日も早くみんなが登園できることをQも祈ってます。

園長先生の手紙はあんまりステキなので、つらいことがあって落ち込んだときには読んで元気になれるように宝物にすることに決定!

幼稚園の先生方、お世話になりました。また呼んでね。じゃあね。
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久しぶりの幼稚園公演! [幼稚園パフォーマンス]

久しぶりに幼稚園でパフォーマンス!
2月生まれのお友だちのお誕生会に呼ばれたんだけど、長いお休みになるかもしれないので、3月のお友だちも一緒のお誕生会になった。ゲストは私、クラウンQ。
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例によって大きな風船の犬を連れて園児のみんなにご挨拶。でもいきなり「こわい!」と泣き出す子がいて園長先生にしがみついてた。こういうとき深追いしないのがクラウン(道化師)の鉄則。すぐにステージに戻って次の演目へ。
マイムの壁を見せた後で「バルーンファンタジー」。ツイストバルーンを1本使って、頭に擦り付けて静電気を起こし、ラウンドバルーンがそこにくっついて落ちない、というマジック。
性懲りもなく、子供たちの中に降りていって頭にツイストバルーンを擦り付けて際電気をもらう。このとき、子供たちが頭をつき出して「僕も」という仕種が可愛い!
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次はメインの「食べちゃダメ」
お腹が空いたクラウンがお花や蝶々、金魚に風船を食べるマイム。司会の先生には「なるべく子供さんたちに想像させてください」とお願いしてあったので、花はちょっと苦戦したけど、「ちょうちょ!」とか「きんぎょ!」「ふうせん!」と言ってくれた。「食べちゃだめ!」も先生が上手に誘導してくださって、みんなで元気に叫んでくれた。嬉しい!
マイムの風船につかまって空に浮かんだときには「手を離せばいいんだよ」と心配してアドバイスまでしてくれた。
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最後は例によって風船を食べておしまい。

クラスに1つずつツイストバルーンの作品をプレゼントした。ウィルスになんて負けない元気な子供たちだったよ。楽しかったなあ。

また呼んでねー!バイバーイ!

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幼稚園であそぼ!(3) [幼稚園パフォーマンス]

パントマイムもやろっと

 オープニングにはいくつかパターンを用意してあります。一つは「壁抜け」。ステージを走り回って、いざお客さんに挨拶をしようとすると「見えない壁」にぶつかります。押しても叩いても壁はなくりません。そのうちに壁が押し返してきます。横や上からも迫ってきます。それを色んなパターンで抜け出るマイムです。二つ目は「恥ずかしがり屋の犬」。袖から出ようとすると何かに引っ張られて(手にはペンシルバルーンの端を握っています)袖に入ってしまう。また笑顔で出てくるが、また引っ張られて引っ込む。そのくりかえし。やがてバルーンで作った大きな犬を抱えて出てきます。三つ目のパターンは「出たがりの犬」客席から同じ大きな犬のバルーンに引かれて入ってくるマイムです。後の二つは「ロープ」のマイムの応用です。毎年ではありませんが、演技の助手として大きな犬を作って持っていくことが多いです。1人の演技なので、犬が相手役になってくれるのです。
 マイムの演目にもいくつか種類があります。ここでは二つほど紹介しておきます。
 一つは「スイカ割り」。緑色の丸い風船にスイカのような縞を描いてスイカに見立てます。。手には紙製のオノを持ち、目隠し(実際には見えます)をしてから、スイカ割りをしようとします。子どもたちは「もっと右、もっと左」と声を上げて応援してくれるのですが、無視してステージの端まで行って落ちそうになったり、ステージを降りてお客さんの頭の上にオノをふりかぶったりと、いろんな危ないことをします。しまいにはオノと間違えて大きな犬の尻尾(バルーン)を握り、振り回して床にたたきつけようとします。「ちがう!」という子どもたちの悲鳴に、目隠しをとって見ると犬の無残な姿。ピクリとも動かない犬の身体を抱いて泣いていると、尻尾がピンと立ってよみがえる。喜んで犬を抱きしめ、続けてスイカバルーンを使ったマジックに進みます。「浮く風船」マジックです。 二つ目の演目は「これなあんだ?」。あらかじめ進行の先生と内容について打ち合わせておきます。「これからクラウンさんがやることをみんなで当ててみよう」という先生のアナウンスを合図にパフォーマンスをはじめます。


クラウン お花畑にやって来ます。花を摘み匂いを嗅ぎます。摘んだ花を指差し、耳に掌をかざして、子ども達に無言で「これなあんだ」。
先生    「クラウンさんが持ってるのはなんだろうね?」。
子ども達 「お花!」。
クラウン そうそう正解。それにしてもお腹がすいた。花を見ておいしそう。周囲の 様子を見
て、口に入れようとする。
先生    「あれあれクラウンさん、お腹がすいてお花を食べようとしてるよ」
子ども達 「食べちゃだめー!」
クラウン 食べちゃう。「けっこういける」茎だけ出す。


クラウン 蝶々が飛んでくるマイム。
先生    「あれえ、何か飛んできたよ。なんだろうね?」
子ども達 「ちょうちょ」
クラウン それそれ正解。蝶々花にとまる。つかまえようとするが、逃げられる。ひらひら飛んだ蝶々がクラウンの鼻の上にとまる。つかまえる。お腹すいた。周囲の様子を見て口に入れようとする。
先生    「あれえ、また食べようとしているよ」
子ども達 「食べちゃだめー!」
クラウン かまわず食べようとするが逃げられる。あああ、行っちゃった。


クラウン あっそうだ。客席に背を向け、重い机を前に運ぶマイム。上に四角い形のもの(水槽)が載っている(マイムで見せる)くるりと回って場面転換。顔を伏せて両手で魚のマイム。くるりと回って水槽の中を指差し、掌を耳にかざして「これなあんだ」
先生    「なんだろうね」
子ども達 「金魚ー!」
クラウン そうだよ。くるりと回ってまた場面転換、机の下の引き出しからエサを取り出し水槽に入れる。くるりと回ってまた場面転換、魚たちエサに気付いて浮上する。くるりと回って場面転換、待ちかまえていたクラウンは金魚をつかまえる。金魚暴れて水がはねる。ああ、お腹すいた。周囲を見る。食べようとする。
子ども達 「ダメー!」(最高潮)
クラウン わかったよ。としぶしぶ水槽に金魚を戻す、水がはねてびしょびしょ。水槽の載った机を元(クラウンの後ろ)に戻す。


クラウン  よーし、次はこれだ。
先生   「さあ、今度はなんだろうねえ」
クラウン くるりと回ると疲れた男。手にはカバンを持っている。ドアホンのボタンを押し、ドアを
開け靴を脱ぐマイム。妻に「ただいま。疲れたよ」などと言いながら、カバンと上着、ネクタイを渡す。子どもかけてくる。抱き上げて高い高い。ねだるのでもっと高い高い。さらにねだるので思い切り高い高い。あれ?落ちてこないぞ。ああ、今日は疲れたなあ。とそこへ急に落下。ああびっくりした。じゃあねえ。部屋に入り、冷蔵庫から缶ビールを取り出し飲む。寝そべってリモコンでテレビをつける。ビールを片手に漫才を見て大笑い。さて、これなあんだ?
先生   「今までとちょっと違うねえ。人見たいだよ。誰かなあ」
子ども達 「お父さん、パパ」
クラウン はい。正解。よくわかったねえ。それでは……。

 ここで、お父さんと子どもを探しに客席におります。ステージに上げて、次の演目を手伝ってもらいます。演目には2種類あります。お父さんと子どもにクラウン風の帽子をかぶせ、皿をまわしてから子どもに皿回しの棒をもたせます。お父さんにはその皿が回り続けるように方法を教えて、自分はジャグリングをやったりします。あにかじめ作っておいたお土産(バルーン)を渡して終わり。もう一つは「中国式人体切断マジック」をやるのですが、説明はネタばれになるのでいたしません。世にも恐ろしいマジックです。終わった後でやはりお土産を渡します。

 マイムの演目で苦い経験があります。「風船の色は?」という演目で、マイムで風船をふくらまして空中に浮かべ子どもに上げるのです。先生が「この風船、何色だろうね?」と聞くと、子ども達は口々に自分の好きな色を言います。ある時、1人の女の子にこの目に見えない風船を上げようとしました。先生が「この風船何色?」と聞いても、その子は何も答えません。そばにいたお母さんが「赤よ。お母さんには赤に見える。赤って言いなさい」と命令しています。すると子どもは不満そうに「だって、風船なんて見えないよ」

 自分の未熟さを恥じた瞬間でした。と同時に子どもたちの感受性や想像力も多様であることを知りました。私はこの子を責めているのではありません。感受性や想像力に乏しいと指摘しているわけでもありません。むしろこの子の正直で素直な感性はすばらしいと思うのです。もちろん私の技術が未熟であったことを認めざるを得ません。しかし、たとえマイムの技術がすばらしくても、風船のマイムを全員が見る必要はないのです。「見たい」という感性もあれば、「見たくない」という感性もあっていい。「見える」という想像力もあっていいし、逆に「見えない」という想像力もあるのではないでしょうか。それに、どんな幼い子も気を使うことがあります。周りの大人の顔色をうかがう子もいます。「見えた」と言った方がクラウンも先生も、そして親も喜んでくれる。仲間たちに同調した方が盛り上がる。そんな計算が無意識に働いている子もいるのです。それもまた周囲の人間の心をおもんぱかる感受性と想像力の賜物です。私がこういうパントマイムをやることに意味があるとすれば、それは子ども達の感受性や想像力を「計る(評価する)」ことではなく、そういう能力を「耕す(刺激する)」ことだと考えます。特に「わかりやすい」ことばかりを重視する今の教育の傾向、メディアの傾向へのアンチテーゼなのです。
 
 客出しは楽し
 
 幼稚園のパフォーマンスでいちばん楽しいのが客出しです。ただでさえステージとステージの間の時間が短いのに、客出しに時間をかけている点については、幼稚園の先生方にたいへんご迷惑をおかけしています。その上、パフォーマンスの時間も常にオーバーしているので、プロでは絶対に許されないことでしょう。しかし、これはアマチュアだからこその私のこだわりでもあります。目線を合わせるために膝をついて、ホールを出て行く子ども達ひとり一人とバイバイをし、ハイタッチしたり握手することがこの上ない私の喜びです。どんなに暑くても、どんなに疲れていても、すべて忘れられるひと時です。
 卒園のみんな元気でね。ちっちゃいみんな来年もまた会おうね。

                                                おわり

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幼稚園であそぼ!(2) [幼稚園パフォーマンス]

パフォーマンスしましょ
 
 はじめの内はバルーン(動物や剣など)を配ることが中心でした、園児全員にバルーンが行き渡るようにと、前日保護者の方たちにバルーンモデリングを指導し、みんなでたくさんのバルーンを作りました。保護者の皆さんはとても熱心でしたので、簡単な動物ぐらいはすぐに作ることができるようになりました。ただ、風船のこすれる音が苦手な人、破裂が怖くてねじることができない人もいます。無理強いしないこと、これがクラウンの心得ですからそういう人に無理に勧めたりはしません。
 当日は、作り置きしたバルーンを配ると同時に、抽選に当たった子ども達にバルーンモデリングを見せました。子ども達は小さな椅子に腰掛け私がペンシルバルーンをねじって動物や剣などを作るのをじっと見つめて待っています。中には全く興味がないというようにそっぽを向いている子もいます。できあがった動物を見たときの子どもたちの笑顔。お母さんたちがそばにいらっしゃると「ありがとうは」と子どもに促すのですが、実はそんなものは無用です。彼らの表情が、笑顔がもう「ありがとう」をしっかり伝えてくれていますから。そっぽを向いていた子たちも大体は受け取るときには笑顔です。私の手から奪うようにしてバルーンを持ち去る子もたまにいますが、やはり内心はうれしくてたまらないのです。ただ、それを表現するのが苦手なだけなのです。
 保護者の皆さんは結構楽しんでくれたと思うのですが、抽選で当たった子どもたちが、バルーンの出来上がりを待っていると、他のイベントに参加できないということで、この形は3年ほどでやめました。
 その後は、お客さんが100名ほど入るホールで10分程度のパフォーマンスをやるようになりました。数分おきに3ステージ。完全入れかえ制。私は原則しゃべらないクラウンなのですが、進行の先生が私の動きに合わせて即興で解説してくれるので全然困りません。それにしても幼稚園の先生はすごい。これまで何人か担当の先生が変わったのですが、私のやっているパントマイムを瞬時に理解して、子ども達に絶妙なヒントを与えます。けして答えを無理強いしない点もすばらしい。私の方もはじめの内はわかりやすいマジックやジャグリングを中心とした演目を多くしていましたが、途中から進行の先生の力を頼りにしてパントマイムの演目を増やすことができるようになりました。

つづく
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幼稚園であそぼ!(1) [幼稚園パフォーマンス]

まずは、準備をしましょ

 千葉市内のある幼稚園でパフォーマンスをはじめて14年になります。毎年、夏の夕涼み会に呼んでくれるのです。「今年でもう呼んでもらえないかもしれない」と思ったときもありました。「今年も呼んでいただきありがとうございました」と挨拶すると、園長先生が「クラウンQさんがよろしければ、ずっと来てください」と言ってくださいました。とてもありがいことです。お言葉に甘えて毎年うかがっています。芸の上達は今一つですが……。
 パフォーマンスの準備は何週間も前からはじめます。ノートにこれまでの演目と流れを書き残してあるので、まずそれをチェックします。ウケた演目、ウケない演目。ウケてもやりたくない演目、ウケなくてもぜひやりたい演目。これまでに勉強したり、見たりしたパントマイムやマジックのノートもあるので、何か新しい材料がないかをチェックします。
 マジックについては業者のホームページでカタログを見て、何か使えそうなマジックがないか調べたりもします。演目が決まったら、子どもたちの反応をイメージしながら、自然な流れになるように構成を考え、ノートにまとめていきます。次に材料をそろえます。必要なものはすべてノートに書き出してあります。衣裳は毎回同じものなので、洗濯するぐらいなのですが、バルーンやマジックの道具は消耗品が多いので、早めに購入するようにしています。メイク道具もそろっているかチェックします。その次はBGМの作成です。私は主にシルクドソレイユの音楽を使っています。当日、音響係がいるわけもないので、流しっぱなしで使えるような構成にしています。犬の吠える声をネットで探して入れたりすることもありますが、タイミングが難しくうまくいったことがありません。最後にBGМを流し、ノートで演目の順番や内容を確認しながらイメージトレーニングをします。何度も繰り返し、大きな問題がないことを確認したら実際に演じてみます。うまくいかないところは修正しながら、仕上げていきます。
 前日は最終チェックです。ストレッチなど身体のチェックも含めて、すべて問題がないか確認します。当日はもちろんですが、前日もなるべく夏休みを取るようにしています。夜とは言え、暑い中でのパフォーマンスなので体調が第一です。当日は朝からストレッチをしたり、イメージトレーニングをして過ごします。午後は軽く昼食を摂り、少し昼寝をしてシャワーを浴びてから、メイクにとりかかります。仕上がるまで約1時間です。メイクをしてから、BGМに合わせて実際に動いてみます。クラウン用の眼鏡を使いはじめてからは大丈夫なのですが、それ以前は眼鏡をとると距離感が全く違ってしまい、動きが制限されることもしばしばでした。これからクラウンをやる近視、乱視、老眼の方は専用眼鏡の購入をお勧めします。眼鏡だけではなく、衣裳によっても動きが制限されることがあるのでこの最終チェックは必要です。

つづく
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